F1 2010年オーストラリアGP 決勝
2010-03-29


レース中の給油が禁止されて、ドライバーとマシンのガチンコ勝負とは云え、戦略要素がひとつ減った事で、やや単調なレース展開との批判も出たバーレーンGPだった。 其れに引き換え、オーストラリアGPは「面白い」レースだった。
スタート5分前に雨が降り出し、このレースも雨にシナリオを託す事に為ったが、グリッドオーダーを見ると、レッドブルの強さが光る。 ダウンフォースに重きを置いたセッティングで、最高速度は最後尾の記録でも、1周の速さは群を抜いて居る。フェルナンド、ジェンソン、フェリペ、ニコに続いてミハエル。 未だニコの前に出られ無いミハエルにラジオで「古いラインを塗り潰した上にタイヤを乗せるな」と云うアドバイスが飛ぶ。 蹴り出しで、この"Painted Line"に足を取られたのが、フェルナンド。 大きく出遅れた上に、ジェンソンとタッチして、1コーナーで後ろを向いて仕舞う。 他のマシンが巧く避けて呉れたので、大きなダメージは無かったが、ポジションは15位迄落ちる。 この時に接触したミハエルは、フロントノーズを交換して、ドンベ。 6コーナーで可夢偉がトリガーと為った大きなアクシデントが有り、早速のSC(新型のメルセデスSLS)。 この辺りのゴタゴタを上手く利用してポジションアップしたのが、ルノーのロバートで、SCアウトのタイミングで、セバスチャン.V、フェリペ、マークに続く4番手。 続くのが、ニコ、ジェンソン、ルイスだ。
SC先導の間に雨は小降りに為り、5周目でレース再開。 一番先ににリスクテイクしたのは、ジェンソン。 ルイスに交わされた事も有ったのか、未だ早いと思われた7周目、オプションタイヤに履き替える。 出て直ぐに3コーナーでオーバーランして見せて、やっぱり…と思わせたのだが、其の後は快調にペースアップ。 次の降雨予想はチームで色々だったが、ジェンソンのペースを見て、各マシンが続々とPI 。 トップのセバスチャン.Vも満を持して10周目にタイヤ交換、マークは翌周(少しタイミング遅かったかな)。 この時点で、セバスチャン.V、ジェンソン、ロバート!のオーダー。 続くのが、ニコ、フェリペ、マーク、ルイス。 小雨が来たり止んだりの中、フェリペ、マーク、ルイスを初め、各ポジションでバトルが有り、見て居て面白い。 この頃ミハエルとフェルナンドが、後方でオーバーテイクショーを演じて、14周目にはフェルナンドは、ルイスに次ぐポジションに迄上がる。 22周目辺りの、ルイス、フェリペ、フェルナンド、マークの争いも激しいが、ルイスのフロントウィングから、何かが飛んだ…でも、大した影響は無い様で、ニコに迫って行く。

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この日のベストシーンは、此処。 26周目、ルイスがニコを高速の11コーナーで交わして行く。此処で勝負を掛けられるのは凄い。 2台が並んで向かった次のコーナーはイエローフラグ。 此処のグラベルでセバスチャン.Vは、再び悲痛な声と共にレースを終えて居た。 「前左のブレーキが故障…」 勝てるレースを2戦続いて棒に振り、而も今回はポイント0だ。 ヘルメットを脱がずにピットへ帰って来たセバスチャン.Vは、痛々しい。

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[Formula 1]

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