今日の渦 其の651
2015-11-23


2015年の「勤労感謝の日」は月曜日。 ピチーチは定休日だが、渦は定休日を火曜日にシフトして営業日と為る。 チャンス到来。 ピチーチのオーナーソムリエの浅井さんと常連のSHさんを御招待した。 用意したワインは小生らしく赤ばかりの3本。 プロとのディナーなので、出来る範囲でだが(笑)、頑張って見た。

1本目は「ドメーヌ フィリップ・シャロパン−パリゾ ジュブレイ・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ 2010 」
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前年の12月に矢張、渦で浅井さんと御一緒した時にロックスオフの若林さんが選んで下さったのが、同じパリゾの「コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ 2009」だった。 とても御気に召して頂けた様だったので、「ジュブレイ・シャンベルタン」に格上げして探した。 パリゾの人気は赤丸急上昇(死語か?)で中々見付からない。 漸く四国の酒屋さんから届けて頂いた。 初めての取引先だったので心配したが、頗る良いコンディションだった。 抜栓して時間を置かずにグラスに注いで仕舞ったが、流石に美味でやや尖った酸味も3分で落ち着く。 RPヴィンテージ・チャートに依ると、2010年のコート・ド・ニュイは「96E」。 96以上に為ると「途轍も無く良い」と云う評価だし、「E」の意味する処は「Early maturing and accessible」。 もう、飲頃と理解して良いだろう。 古樹(ヴィエイユ・ヴィーニュ)だと思うからだろうが、引き締まった凝縮果実感でバルーンな印象は殆ど感じない。 若いフレッシュネスがストレートに黒系果実に溶け込んで一体化して遣って来る。 造手の行き届いた細やかさに触れて、少しは「判った」様な気持にさせて呉れる。 アンリ・ジャイエも斯くや…なのだろうか。 パリゾの本居地はジュブレイ・シャンベルタンなので、此処からと思って居たのだが、「シャンベルタン・グラン・クリュ」は云う迄も無く、「マジ・シャンベルタン・グラン・クリュ」でもマジ高い(失礼致しました)。 1年後の機会には責めて「ベレール・プルミエ・クリュ」辺りを用意して置きたい。

2本目は小生のとても好きなサンジョヴェーゼ・グロッソ。 「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ サンタ・マリア」。 ヴィンテージは、2002 。
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はい、オフ・ヴィンテージです。 だが、其故に「サンタ・マリア」の素晴らしさが顕著に表れて居ると云える。 繊細で冷涼、エレガンスに満ちたウェットで落ち着いたテイスト/フィネスは比類無き美しさだ。 飲む度に惚れ直す永遠の憧れの女神。 モンテヴェルティネの「レ・ペルゴーレ・トルテ」と双璧を為す My Favorite 。 1年後はもうひとりの Goddess を御招きしたい。

3本目はサン・ジュリアンの雄。 「グリュオ・ラローズ 2008 」。
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