今日のワイン 其の736
2012-06-09


クラウドライン オレゴン ピノ・ノワール
CLOUDLINE OREGON Pinot Noir 2009

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「オレゴンって、何処?」とMさんの質問に、シアトルに住んで居らした別なMさんが、「ワシントンの南で…」 でも、Mさんは「ワシントンD.C.」と勘違いして居るから、場所が全然判らない(笑)。 オレゴンはUSの古いワインの生産地で、現在の生産量はUSで4位。 特にピノ・ノワールの評価が高い。 クラウドラインは、ニューヨークのワインの有力な販売会社、ドレフュス・アシュビーが地元の業者とタイアップして立ち上げた。 ジョゼフ・ドルーアンのドメーヌも協力して居る、とか。 と、まぁ、期待したのだが、2000円と云うプライス以上では無かった見たいだ。
カラーは綺麗なルビーで、輝くピノの色相で深みも有る。 ブーケは、当然の様に赤系統で、ラズベリー、チェリーに白い花。 尤も、然程には強く無い。 しかし、何処のピノって訊かれると、う〜んってな感じで不思議なニュアンス。 口にすると、物足りないなぁ。 確かに、「有り勝ち」な果実味を前面に出して其れで押し通しちゃう、強引な新世界っぽい造りでは無い。 陰性なピノだが、では、シャンボル・ミュジニーかと云うと遠く及ばない。 立役者の御一人のヴェロニク・ドルーアンさんは、「理想のピノは、シャンボル・ミュジニー」と仰ったそうだが、目標にして居る訳では無いんだとか。
薄いと云うか、水っぽいと云う評価も耳にするが、確かに静謐な味わいが込められて居るのだとは思うが、如何にも訴求力に欠ける。 或いは小生には、こんな機微を量る能力が備わって居ないだけなのかも知れない。 タンニンは滑らかで酸味との相性は良いが、弱者協調見たいで単純過ぎる印象なのだ。 珍しくもう少しの甘味が欲しい気持に為った。 温度も適正だったし… 残念なボトルにカテゴライズして仕舞った。
[Wine]

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