今日のワイン 其の525
2011-01-10


プリミティーヴォ・サレント・ブリアコ(赤:ロッカ・ディ・モリ)
Briaco Primitivo Salento Rosso rocca dei Mori 2006

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naginicai で、一寸真面目な打ち合わせの後に抜栓したボトル。 3階では、ラーメンフリークの皆さんが賑やかに歓談中。
最初に話題にしたいのが、コルク栓の長さと濃い色… あ、やっぱり、拘りが有るらしい。 一寸長い文章だが、ホームページから引用すると『ワインの品質を損ねるブショネ(コルクに含まれる不純物が原因でワインに付く異臭)を防ぐ為に最高の規格の長さ55mmのコルクを使っています。 コルクの木の下の部分から作られたコルクはブショネが発生しやすいとの事で、コルクの木の上の部分から作られたコルクを使い、又このワインのコルクの色が良くないのは敢えて漂白しないコルクを使用するという徹底した品質へのこだわりを貫いています。(漂白剤に含まれる塩素成分もブショネの原因の一つと考えられています)』だそうだ。
プリミティーヴォの100%だそうだが、要はジンファンデル。 伊太利亜のプーリア州を代表する葡萄で出来たIGTのボトル。 エチケットだけで無く、ボトルにも生産者名の「rocca dei Mori」(「トルコ人の大きな石」)と刻まれて居るが、家族経営のカンティーナらしい。 だが、フルボディのワインで結構な美酒だった。 因みに「ブリアコ」と云うのは、「酔った」と云う意味だそうだ。

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少しオレンジ掛っては居るが、相当に濃い紫系のガーネットカラーだ。 樽香に加えて、黒系の果実やカシス、カカオやチョコレートのブーケ。 成程、ややスモーキーなジンファンデル…かも。 非常に柔らかいタッチの液体で、粘度も高い。 ベルベッティなボリューム感は、丸くて肌理細かいタンニンに依る処が大きいか。 酸味は程々で、この撓やかな印象とバッティングしない。 矢張、ブラックチェリーやブラックベリーのテイストが高く、其れにコーヒーとオークやバニラの樽イメージが重なる。 アフターの引きにもエレガントな熟成感が充分に残り、値段以上の高級感を漂わせて居る。
此れも良いボトルだ。 本当に naginicai のワインセレクションには、目利力を感じさせられる。 何処の酒屋さんなのだろう… めじろにも紹介したいなぁ。 ひとつだけリクエストが有るとすれば、ワイングラス… このワイングラスで相当に損をして居る。 渦で使って居るグラスを御紹介申し上げたいものだ。
[Wine]

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