今日のワイン 其の481
2010-10-20


グレッピカンテ ボルゲリ・ロッソ イ・グレッピ DOC ボルゲリ・ロッソ
I Greppi Bolgheri Greppicante 2007 Castagneto Carducci DOC Bolgheri Rosso

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幸亭の御主人のスターター料理に舌鼓を打って居たら、乾杯の後のワインを忘れて仕舞って居た。 其れ程にイケる料理の数々。 牛肉の煮込の段階で想い出したので、セオリー無視で、此れに合う重たい系の赤を開ける事にした。 で、1本目からトスカン、「イ・グレッピ グレッピカンテ ボルゲリ・ロッソ」の2007年。
トスカーナと云っても、ボルゲリは海に面した南西の外れに位置する。 外れと云う表現は適切では無いな。 御日様燦々の良いワインが出来るロケーション。 あのアンティノーリが此処で葡萄を造りたいと申し出たと云う内容の「イ・グレッピ」の畑が如何に良いかと云う逸話は、何処にでも書いて有る。 カベルネ60%、メルロー30%、カベルネフラン10%と云うボルドータイプだが、ショップに依っては、サンジョヴェーゼだのキャンティだのと好い加減な記述も見られる。 オーナーのひとりが「ヴィティッチオ」を持って居る所為かな。
色は随分濃く見えるが、グラスに注ぐと黒いガーネットで、蛍光灯の光なんて通さないぞ、見たいな依怙地さを感じるね。 ブーケにはブラックベリー、カシスは勿論、ブルーベリーや苺に加えて、針葉樹の皮の様な香りが含まれる。 タッチは柔らかい濃密さが充分以上。 かと云って、凝縮感は有る物の「重たい」と云うのでは無くて、シルキーさが身上で、滑々のタンニンって感じだ。 其れに合う様に、酸味もマイルド。 双方が大人しいのに、印象が薄っぺらで無いのは、適度なアルコール感とミネラルに支えられたアフターがスムーズにフィニッシュに繋がるからだ。 ブーケよりもトーストやコーヒー… 何か朝喰っぽいニュアンスが出て居る。 未だ方向性が定まって居ない若さを感じるが、バランスが良いので、もう充分に楽しめる。 そして、煮込牛肉とのマリアージュは素晴らしい。 この組み合わせって、必然?/偶然?の賜物だった。
[Wine]

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